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  • 2020.09.22
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【書き起こしレポート】AIで越える2025年の崖 ~ものづくり経営のデジタルシフト(3/3)

AI×生産管理システム、広がる無限の可能性(3/3)

本レポートは、生産管理システム「Factory-ONE 電脳工場」シリーズの開発メーカーである株式会社エクス様(以下、エクス)が2020年8月4日(火)に開催したオンラインセミナーにて、エクスの代表取締役社長 抱(かかえ)氏と、弊社代表 内村によるテーマ対談を全文書き起こししたものです。
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抱 厚志 氏株式会社エクス 代表取締役社長

1960年生まれ。自称生産管理おたく。海外25カ国、累計5000以上の工場を視察し、1000社以上の生産管理システム導入に関与した実績を持つ。1994年に株式会社エクスを設立し、翌年、生産管理システムをリリース。最新版の「Factory-ONE 電脳工場」シリーズの導入社数は約1800社に達し、多種多様な製造業を支えている。

バリューチェーン全体の統制

内村:次の3つ目は「バリューチェーン全体の統制」ということで、こちらのテーマは抱社長から挙げていただきました。

抱:はい、ありがとうございます。そうなんです。バリューチェーン全体の統制で、昨今といいますか、日本の製造業は一気通貫ということが好きなんです。
一気通貫生産とよく言いますけれども、それは例えば工場が受注をしてからモノの資材手配をして、例えばモノを出荷するまでの一連の流れ、それを一気通貫に管理します。

それが、今までは工場の中で管理してたんですけども、インダストリー4.0の登場によりまして、その一気通貫の範囲というのが例えば得意先であったり、例えば仕入先であったりというような、社内のものづくりの製造プロセスだけではなくて、サプライチェーンやデマンドチェーン、もしくはエンジニアリングチェーンというところまで拡大しています。その全体を一気通貫に考えるということが必要なんじゃないかなと思います。

製造だけを管理するだけではなくて、マーケ、営業、資材手配、物流、保守、こういうような製品のライフサイクルに近いような一連の、言わば、モノの供給側から見ますとサプライチェーンですが、製品側から見るとバリューチェーン全体の最適化。それも、リアルタイムの変化に合わせて最適化するセクションを、これからのシステム、すなわちAIは求められると考えています。

製造業

ですから、AIというのは、僕は階層的になると思うんです。エッジコンピューティングで現場に近いAIがあって、企業のAIを統一性するAIがあって、その上にサプライチェーンやデマンドチェーン全体を統制していくAIです。アメリカでは、コントロールタワーとかサプライチェーンプラットフォーム、そういう名前が出てきています。
先ほど内村社長がおっしゃられた「やや強いAI」です。「弱いAI」じゃなくて、「やや強いAI」に類するものに思います。

人間が深追いすることができない深い階層にデータが入っていきながら、全体の最適化に対するサジェスト、最終的な判断は人間がするべきなんですけれども、そのようなことです。大きな意味でのAIが、この5年以内には登場するんではないかなと。それは全体最適というものを目的とした、個のメリットを得ていくという話になりますが。

生産管理にありがちな自社の独自性を前面に出したものではなくて、業界全体を標準に8割を合わせて、残りの2割はSWOT分析でやった自社の強みというものです。そのようなシステム運用が重要になるんではないかと考えております。
その中では自社の最適ではなくて、バリューチェーン全体の統制、その最適化に自社を合わしていくことが、これからのカスタマイゼーションでは重要になるのではないかなと思います。はい。
内村社長、どうでしょう? 「やや強いAI」って僕は言いましたけど、そういうAIの登場の可能性は、あるんでしょうか?

内村:そうですね。AIはこれからどんどん進化していくと思います。それを恐れる必要はおそらく無くって、AIでよく行われてる異常検知やレコメンドといったものは、工数をたくさん掛ければ人間でも気づける・できることをAIがサポートしてくれている、と言えます。膨大なデータを高速で処理してくれることが、AIの強みです。
ですので、人間がやれることをさらに拡張するためにAIにサポートしてもらう、AIをうまく使い倒す、というような気持ちで、皆様にDXに取り組んでいただけたらと思います。

抱:そうです。言い方を変えると、AIをパートナーにできる企業っていうのが、これから成長していくと考えてもいいですか?

内村:はい、まさにそうだと思います。

製造業

生産管理システム×AIの展開

抱:ありがとうございます。さて、お話をしてまいりました、AI×生産管理システムというのは、これはデータとプロセスを統合していくアプローチの中で企業の枠を超えた社会全体といいますか、我々で言えばものづくり(そのもの)です。そういう全体のプラットフォームになりうる要素ということです。2025年の崖を超える有効なアプローチになる。ちょっと最後にお話ししましたけれども、AIをパートナーにしようということです。

使い倒すという言葉がありましたけれども、まさにそういう企業が、2025年の崖を超えていくでしょう。準備にデータが重要だと内村社長はおっしゃいましたが、今からそれを目標にデータを集めていく、収集していく、ビッグデータを形成していくと、そういう準備を始める必要があるのではないかと考えます。

内村:はい。ここ数年、私たちスカイディスクは日本のものづくり、日本の製造業に、と製造業のお客様を中心にサービスを展開してきましたが、AIに投資できる予算を持つ企業様はまだまだ限定的ではあります。
一方、私たちの本社は福岡なんですけれども、地方の多くの中小企業の方々の方が、採用の難しさ、人員不足など、もっと切迫した状況に直面しているんじゃないかと常日頃感じるところです。

これまで「匠の技をAIに」というコンセプトで、いわゆる匠、職人さんによる作業工程をAIでサポートする取り組みをいろいろと行ってきましたが、もっと多くの企業の皆様にサービス提供できないかな、という想いがあります。
僕らの最終的な目標は、日本を元気にする、日本の製造業の皆様に元気になってもらうということがミッションだと思っていますので、より安価に、より多くの企業様に導入しやすい形で、これからAIを活用したサービスを提供していきたいと考えています。

この想いに共感していただいた抱社長、並びにエクス社の皆様とともに、様々なところでパートナーシップを組ませていただきたいと思っており、すでに協同でサービス開発に着手しております。
数ヶ月後にはモニター企業募集など、進捗は随時告知させていただきたいと思いますので、ぜひ皆様に楽しみにお待ちいただければと思っております。

抱:はい、ありがとうございます。
今AIというのは割と限定的に、内村社長は匠の技とおっしゃいましたが、外観検査、品質検査、数量管理など、いろんな匠の技という、縦に深いといいますか、細く深いような部分にAIが活用されがちなんですが、我々の生産管理とAIを連携することによって、人間が見えてる視野よりも横に広い、ワイドなマネジメントも支援することができるのではないかと考えています。

ぜひ、今後のスカイディスクとエクスのコラボレーションにつきまして、ご注目いただきたいなと思います。
今日は内村社長、どうもお忙しい時期にありがとうございました。

内村:はい、こちらこそありがとうございました。

抱:はい。ご聴講の皆さま、本当にお忙しい中ご聴講いただきまして、ありがとうございます。
1つでも皆さまの役に立つようなことがございましたら幸いです。今後、両社で力を合わせて、ものづくりソリューションの開発に努めてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

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