創業116年目の老舗刃物メーカーであるカイ インダストリーズが、AIを活用した生産計画DXに「最適ワークス」を導入

均質な生産計画の立案と、製造効率の最適化を目指す

国内製造業のDXを支援するスカイディスク(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:内村 安里、以下「スカイディスク」)は、刃物類の製造を行うカイ インダストリーズ株式会社(本社:岐阜県関市、代表取締役社長 兼 COO:遠藤 浩彰、以下「カイ インダストリーズ」)において、生産計画の見える化と生産計画業務の属人化解消を目的に、製造業向けAI搭載した生産計画DXツール「最適ワークス」の導入を開始したことをお知らせします。
カイ インダストリーズは今回の導入により、生産計画業務の属人化を解消し、さらに効率的な生産を目指します。工程ごとに異なる生産能力を明確にし、実際の生産実績との乖離が少ない計画を立てることで、生産コストの削減と利益率の向上を目指します。

製造業において生産計画とは「何を、いつまでに、どれくらいの量を生産するのか」に関する計画のことを指し、納期などの諸条件を満たすように計画を立てる必要があります。
「最適ワークス」は、あらかじめ設定した条件を加味し、効率的にオーダーをこなす生産計画を独自開発AIが自動立案します。直感的な操作で、設定条件の変更や修正ができるため、属人化しやすい計画立案業務の効率化を実現できます。生産効率改善を支援することで、業績改善をサポートします。

導入の背景

カイ インダストリーズは、創業116年目の老舗刃物メーカーであるKAIグループの製造部門として、カミソリや包丁、ハサミ、理美容業務用品、工業用特殊刃物など、多種多様な刃物製品を開発・製造を行っています。
今回、最適ワークスを導入したのは、医療用刃物の製造ラインです。従来、計画担当者は計画作成に表計算ソフト(エクセル)を使用していましたが、この方法では業務負荷が高く、多くの時間を要していました。そのため、全工程にわたる計画立案が難しく、計画が主要な工程のみに限定されており、この状況に対して課題感を持っていました。
こうした背景から、スカイディスクは「最適ワークス」の導入を提案しました。2023年3月に最初に導入され、その成果を踏まえ、2024年3月に別の製品工程での導入を開始しました。

「最適ワークス」は、製造条件をあらかじめ設定しておくことで、担当者が直面する条件を自動で考慮し、最適な生産計画を短時間で立案することができます。これにより、生産効率の向上と業務負荷の軽減を実現します。

生産計画DXへの取り組み・期待する効果

カイ インダストリーズは、医療用刃物の製品開発において、カミソリ製造で培われた刃先加工技術、自社開発の設備、および熟練の作業者を活用し、高品質かつ安全な製品を製造しています。
一方で、高品質な製造を支えるプロセスでは、各工程にかかる作業時間は設備の新旧やスタッフの熟練度によって差がある状況でした。そんな状況下で、日々の作業予定を立てる計画業務の負担が大きくなっていました。
また、増産要求に対しても、生産体制や生産能力を可視化できていないことで増産可否の判断が難しく、機会損失のリスクがありました。

最適な生産計画立案により、製品の安定供給、納期遵守率の改善、残業時間の削減など、さまざまな波及効果が期待されます。こうした効果を期待して、カイ インダストリーズは「最適ワークス」の導入を開始しました。
スカイディスクが提唱するスモールスタートに共感し、対象範囲を絞った上で、まずは工程ごとの生産能力の可視化から実現。計画業務の負荷を軽減し、ベテラン担当者以外でも効率的に計画を立案できる体制を構築しました。今後は、生産コストの削減と利益率の向上を目指し、さらに合理的な生産活動を推進します。

生産計画立案業務へのツール導入の課題

製造業では近年、多品種少量の潮流により生産計画が複雑化しています。製造過程では製品ごとに異なる製造条件により、人間の頭では考慮しきれない多くの条件を考慮して生産計画を立案する重要性が増しています。
しかし、スカイディスクが製造業従事者350名以上を対象に実施した「生産計画へのツール導入に関するアンケート」によると(※1)、実に80%以上が「未導入」「検討中」「過去に検討したが諦めた」と回答しており、本分野でのデジタルツール活用が進んでいない現状があります。また、ツールを既に導入した企業でも、その90%以上が「運用に課題がある」と回答しています。

導入が進まない要因のひとつに、要件定義の難しさがあります。生産計画立案業務にツールを導入する際には、製造条件をシステムに設定する必要があります。しかし、実際の製造工程や製造条件を、すべて明確に定義してシステムに設定することは、非常に難易度の高い業務です。
「最適ワークス」では、設定変更を簡単にする部分にAI技術を活用しています。計画担当者がアウトプットを見て初めて気付くような、長年のノウハウ(暗黙知)が製造現場にある前提で開発されており、改善の過程で言語化されたノウハウを追加設定していくことで正確な要件定義に到達します。スカイディスクでは、「最適ワークス」で高速でPDCAを回して理想の生産計画立案に辿り着く、スモールスタートでのツール導入を推進しています。

AIを活用したSaaS型 生産計画DXサービス「最適ワークス」

「最適ワークス」は株式会社スカイディスクが開発・提供する、生産計画・管理のDXを支援するAI×SaaSサービス(生産計画自動立案システム)です。効率的にオーダーをこなす生産計画を、独自開発AIが立案。生産効率改善を支援することで業績改善をサポートします。
製品サイト:https://saiteki.works/

カイ インダストリーズ株式会社 会社概要

会社名:カイ インダストリーズ株式会社
本社所在地:岐阜県関市小屋名1110
代表者:代表取締役社長 兼 COO 遠藤 浩彰
設立:1951年 5月
事業内容:家庭用、業務用、医療用の刃物類の製造・販売
従業員数:776名
会社サイト:https://www.kai-group.com/global/

株式会社スカイディスク 会社概要

スカイディスクは、2013年の創業以来、製造業を中心に272社のお客様と、550件のプロジェクトに取り組んできました。そこで得た知見・ノウハウをサービス・プロダクトとして世の中に還元することが私たちの使命だと考えています。「ものづくりを、もっとクリエイティブに」をミッションに、AIを活用したDX推進にチャレンジしていきます。  
会社名:株式会社スカイディスク  
代表者:代表取締役 CEO 内村 安里
設立:2013年10月1日
事業内容:AIを活用したDX支援
本社所在地:福岡県福岡市中央区舞鶴2-3-6 赤坂プライムビル4F
会社サイト:https://skydisc.jp/

<注記補足>
※1 生産計画へのツール導入に関するアンケート…製造業従事者 352名を対象に実施(期間:2021年10月〜2022年6月)。生産スケジューラの導入状況について、導入前(未導入・未検討:35.2%、導入検討中:27.6%)が6割超。導入の前後で課題にぶつかった企業(未導入・過去に検討したことがあるが諦めた:18.5%、導入済・運用に課題がある:17.3%)が約4割を占めました。「導入済・運用もうまくいっている」と回答したのは僅か1.4%に留まりました。

【本件に関する報道機関からのお問合せ先】
株式会社スカイディスク 福間
TEL: 0120-29-1331
E-mail:contactus@skydisc.jp

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下記よりお気軽にご連絡ください。

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