スカイディスク 、福島LIXIL製作所とスマート聴診棒の実証実験を実施

熟練者からのフィードバックを元に、
現場で使えるAI導入を目指す

~LIXILのインテリア建材工場初のAI導入に向けた取り組み~

株式会社スカイディスク(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:橋本 司 以下「当社」)は、株式会社福島LIXIL製作所(本社:福島県須賀川市、代表:古島 照生、以下「福島LIXIL製作所」)と共同で、AI(人工知能)を活用して機械の異常診断を可視化できるパッケージサービス、「スマート聴診棒 振動版」の実証実験を2018年12月7日から2ヶ月間実施しましたので、お知らせいたします。

◾︎実証実験の内容

ミーリングのモータ2台と、モルダーのモータ3台の振動データを取得し、AI学習モデルを作成。AIによって異常スコアと閾値を設定しました。
そして、AIによる判定結果の精度を高めるために、熟練技術者2名に協力いただき、判定結果がわかるアプリをインストールしたスマートフォンと、振動センサで、一日一回データを取得し、AI学習モデルによる正常異常診断を開始しました。熟練者自らが、AIが誤った判定をした場合に指摘をすることで、熟練者のレベルにより近い精度を目指しました。従来の聴診棒の使用イメージ

スマート聴診棒振動板一式の写真
対象機器のデータ取得風景

◾︎実証実験の背景と概要

福島LIXIL製作所は、ドアや収納などの内装建材を製造しています。生産技術係の現場担当者は、突発的に発生する製造装置の故障による製造ライン停止の復旧作業に時間を取られ、生産ロスが生じてしまうことに課題を感じていました。そのため、目標生産量を確保するために故障予知は必須だと考えており、特に下記2種類の製造設備の故障予兆を捉えて、事前にメンテナンスができる体制を作りたいと考えていました。

・高速ミーリング機
・モルダー 

両設備とも定期メンテナンスをしており、壊れる前に振動や音の変化があることはわかっていました。しかし、熟練の技術者の五感でしか予兆を検知することができていなかったので、いち早くAI化に取り組みたいと考えていました。
そこで、当社が開発した振動センサ、AI分析、スマートフォンのアプリをセットにし、機械の異常診断や経年劣化の様子を可視化できるパッケージサービス「スマート聴診棒 振動版」を利用することで、故障予兆を捉え、事前にメンテナンスができる状態を目指すこととなりました。

当社からは、事前にそれぞれの製造設備の仕様や故障の頻度や状態、現在のメンテナンス方法をヒアリングした上で、どこにセンサを取り付けるか相談し、ご利用いただくこととなりました。

◾︎実証実験の結果と今後の展開

実証実験では、アプリの使いやすさや画面の見やすさを評価いただき、導入に向けて前向きにご検討いただいています。今後は、より精度を高めるために、測定箇所の見直しや、サンプル数を増やすべく、期間を延長して実証実験を続けてまいります。また、診断結果をサービス利用者がスマートフォン上でその場で確認するだけでなく、生産技術係の方がいつでもPCから確認できる新機能も追加いたします。

スマート聴診棒を利用したデータ取得時の様子/センサー取り付けの様子
取得データの可視化画面 イメージ

今後も当社では、製造現場で使いやすいAIサービスを、スモールスタートできる形をご提案して参ります。

 

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株式会社スカイディスク 高井
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E-mail: contactus@skydisc.jp

【SKYDISC】プレスリリース190319

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